練馬にある日本酒(純米燗)とおでん・酒肴のお店です


「燗酒」との邂逅。

酒と肴を、神経を集中させて味わう特別な時間。

 

練馬の一角でゆったり、ゆっくり燗酒と膳(かしわ)をお楽しみください。

賑やかな街中での大人の空間。

皆様に日常の中で燗酒をもっと飲んでいただけるよう

日々研鑽、奮闘、奔走中。


月曜から土曜

17時30分~23時ラストオーダー

日曜定休(祝日は営業)

その他臨時休あり

 

1階 カウンター15席 

2階 座敷席 10名様くらいまで

(2階席は3名様以上でご利用ください)

 

東京都練馬区豊玉北5-17-23

03-5999-9489(予約可)

かしわ屋

温かいメニュー

燗酒がいちだんと旨い今日このごろですが、ご一緒に食べていただきたいメニューをご紹介。

・ゆり根と豚肉の卵とじ

  カツオ・昆布のだしで炊いたほくほくのゆり根が体を温めてくれます。

  旨みの強いブランド豚肉と、ゆり根との相性抜群の玉子で食べ応え十分。

  旨みがしっかりした純米酒の燗酒とご一緒にどうぞ。

・鱈と下仁田葱の山芋小鍋仕立て

  すり下ろした山芋を溶いた鶏ガラだしのとろとろコラーゲン鍋。

  熱々なのがわかっていても熱々のうちに食べたくなる新感覚の小鍋です。

  ほんの軽くあたためたフレッシュな新酒と相性がよさそう。

 

 

新しい感性

昨日は突然の臨時休業、実は体調不良でお休みをいただきました。

正月休みでの不規則な生活がたたったようでして、いらしていただいたお客様には大変ご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ございませんでした。

 

先ほど「不規則な生活」と言ったとおり、どこかに行ったり何か実になることをした正月ではなかったわけで、休みの間ほとんどの時間を家で家族とすごしていました。

 

「家族とすごした」と言ってもそこはやはり現代の家族、妻がテレビを見ている横で息子と娘がゲームをし、僕は本を読んだりと、同じ部屋ですることは各人各様。

それでも大晦日の、カウントダウン前の数時間だけは、みんなでテレビに向かって年末の番組をザッピングするというのが恒例となっている家庭は多いのではないでしょうか。今回のブログはそんな年末のすごし方をして思ったこと。

 

その年の世相をうつし出すテーマ(ここ数年は元気とか希望だろうか)、あらゆる年代を納得させる(させようとする)出演者たち、飽きさせないと言うほどではないがまぁほどよく視聴者におもねる演出、ほとんどどうでもよい紅と白の勝敗の行方(番組の最後になって勝負していたのかと気付かされ、紅白それぞれの司会者の嬉しがり(悔しがり)方がなんとももどかしい)...何のことを言っているのかといえばもちろん、年末の風物詩「紅白歌合戦」のことである。

 

若い頃に聞いていた歌手・グループの現在の姿を見られることはなかなか楽しいことだし(歌唱力が衰えていたとしても)、知っている曲を聴いて懐古的な気分になれるのもいい。また、年齢が中年に差し掛かかったせいか、演歌の風情や演歌歌手の歌唱力になんとなく魅力を感じるようにもなってきた。

そうすると残るは今流行っている若い人の歌である。ほとんど聞いたことのない未知の歌手・グループの歌を楽しめるかどうか。

 

十数年ぶりにほぼ通しで見た紅白は、僕にとって大半が「若い人の歌」になっていた。あと数年すればその「大半」の割合はさらに増えるということだろう。

その「大半」を「若い人(にとって)の音楽」とかたずけて理解することを避けるなら、世の中の感性を理解しようとしないのと同じではないだろうか。

そしてこれがまさに老いとともに「頭が固い」人間になっていくメカニズムではないだろうか。

 

今回出演の若い人の中でもサチモスや米津玄師などは、こういうのを聞かないと世の中の感性から置いていかれるな、確実に耳が衰えていくなと感じさせるものがあったし、この人達のライブを見てみたいと強く思った。

 

思えば年齢的に、新しいもの・流行っているものにごく自然に触れていられる年齢ではなくなったわけだ。

放っておけばつい慣れ親しんだものに向かってしまう自分に鞭を打ち、ある程度の努力をして新しいものに触れていかなければならない。

たとえ新しいものに良いものがある確率が少ないとしても。

いやだからこそ新しいものに数多く触れる必要があるのだろう。

 

年頭のブログにふさわしいことを言えば、今年の目標は「新しいものに触れて自分の感性をどんどん更新していく」ということになるだろうか。

そうそう、「今年はしっかり体調管理」ということも加えておきたい。

 

今年も宜しくお願いします

旧年中は格別のお引き立てを賜り誠に有難うございました。

今年度も倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

簡単に言えば「今年もよろしお願いします」ということなのですが・・・

 

自分の感覚を信頼することに揺るぎなく、柔軟に新しさを取り入れ、淡々と挑戦し、実行したことの積み重ねでもってお客様に喜んでいただく、そうした信念で今年度もやっていきたいと思います。

 

 

 

 

 

生もと礼賛

 

燗酒の季節が到来・・・とは言いません。

一年中燗酒をメインにしているつもりですから。

 

もっとも季節の移り変わりとともに、燗酒の味わい方も変わっていくことは確か。

この季節は燗酒で体の芯をじっくりと温めて帰っていただきたいと思います。

 

そこで毎年当店で活躍するのが「生もと造り」のお酒。

雑味のないきれいな味わいながら奥行き・味幅のある飲み応え、さらに「押し味」と呼ばれる後半のふくらみと心地よい余韻を感じさせるのが生もとの特徴。

それら特徴の強弱や複雑さに伏在する各蔵の特徴(主張)を楽しむ間に、体の芯がじっくりと温められることは間違いなし。美味しいとか美味しくないを越えた非常に満足度の高いお酒だと思います。

 

さてこの「生もと」に合わせる料理としては、当店ではまず「おでん」をおすすめします。鶏ガラ・魚アラ・昆布・カツオのだしに加え、おでん種からしみ出す旨味がつくり出すやさしいながら複雑な味わいは、生もとの味わいと相通ずるものがあるように思います。このブログを読んでくださるような常連さんにはあまりご注文のないおでんですが、大根だけでも練り物だけでも、ぜひ「生もと」とおでんのマッチングを試していただきたいと思います(まさに燗酒屋としての矜持が、あまり注文がなくてもおでんを作り続ける理由なのです!)。

チーズ、へしこ、味噌などの発酵食品も「生もと」には欠かせないパートナーです。ただ、強烈なチーズやへしこそのもののようないわゆる辛党の最右翼が好むような肴は「生もと」の雑味のない綺麗さには合わないような気がします。(当店のビアザビオさんのオーガニックチーズやへしこを使った料理なら大丈夫)

重層的な味つけのものやひとくせある料理が「生もと」のうまさを引き立てる一方で、季節の食材のうま味を引き算で活かした和食や素朴な家庭料理に合わせると「生もと」のお酒は引き立て役にまわるからなんとも不思議。懐深く受け入れる一方で軽業的に、フットワーク軽く食材を引き立てる。西郷隆盛と坂本龍馬が一緒になったような・・・

 

以下当店の「生もと」のお酒、新入荷。

〇肥前蔵心 きたしずく 生もと

本当に「センス」のある造り手だなぁと飲むたびに思うのですが、今回挑戦した北海道の酒米で醸したこのお酒も素晴らしい出来映え。

〇杉勇 雄町 生もと

山形の良心、杉勇の生もと原酒。きれいでやさしくて力強い。蔵の特徴、造りの特徴、米の特徴が三位一体となった逸品。

〇杉錦 きんの介 (新酒)

個人的に毎年楽しみにしているお酒です。生もとの特徴に加え新酒のフレッシュさも楽しめます。常温でもお燗でも。